東京の話何個か。
久し振りに東京に行った。
東京は朝。人がたくさんいた。
僕は電車に乗って日暮里に行った。
日暮里で働いた事がある。
布をハサミで切る。切った布を畳む。あら不思議お金がもらえる。僕が働いていたお店は日暮里では割と大きいお店で、僕はその中でも布ごった煮やでみたいなとこにいた。初めのうちはほとんど何にも分からなかったけど、そのうちにナイロンと思わしき生地を担当したりするようになる。あんな厚手のナイロンがメートル100円で売ってええんかいな?ええんやな。撥水加工してあるがな、メートル100円で、ええんやな。ええんやな。
しばらくしてポリエステルと思わしき生地も何となく把握するようになり担当みたいになって、この生地は絶対に売れていくな、この生地とこの生地はよく似てるけれど、気持ちこの生地の方が、ガラが大きい。この色は売れないけど売れる色との抱き合わせで仕入れてるからどうにか細々売っていくしかないな、などなど。多分1000では効かない色々な布と私は一緒にお昼を食べては競馬に明け暮れて財布に寒風むささぶ日々。げろげろげろ
あの人のお抱えのスタイリストさんここで買って仕立てているな、この布知ってるや、この布も自分切ったな、テレビに写ったあの布はどこかどうどうとしてて100円で買ったもんとはちっとも思えない。誰が値段をつけたのさ?こっちの人か。あなたが100円だからって100円とは限らない。あなたが100000円だって、その値段とは限らない。
この花瓶にいけられたものと、隅っこから突き出した君との違いはなんだろうか?と考えて珈琲は冷めていく。
年に四回のセールは中々忙しき、勘弁しておくんなまし。げろげろげろ
長い布は棒に巻き付けてアディオス、切ったデニムをぱたぱた、外を見ていたらテレビカメラ、ロケをしているのは小宮くんだ。あ、小宮くんだ。と思った事もあったり。時をかける少女がやってきたり。
谷根千入口にある花屋(中華屋さん)と知り合いにもなり、色々な事を教えてもらいました。花屋さん、色々食べたくて行きたかったけど時間が合わないで行けず。がっくし
東京で一番最後に住んでいた町は、王子。
王子に王子ラーメンあり。とは、言われてないだろうし、今でもあるんやろか?と思うけれど、王子ラーメン好きでよく行っていた。近かったし。
王子、駅の近くにピザ屋さんがあったけど全然行かなかった。吉祥寺に住んでいた時は、駅の近くにあったトニーズピザさん、時にいって飴や焼き芋をもらったけれど、王子のピザ屋さんは行かなかった。トニーさんもうご高齢やと思うので元気だといいなと思う。
王子の回転寿司、赤いシャリのところ、よく、行ったけど名前が思い出せないや、美味しかったな。ひらがな四文字くらいのお店。
あと、王子から十条の方まで歩いていって、歩いていったけど、何があったかあんまり覚えてないけどロボットの滑り台のあるちっちゃい公園と、歩道橋の下にある焼鳥の屋台と、あと梅すっきりでお馴染みの株式会社なとり本社さま。
よく、うろうろとさせてもらいました。げろげろげろ
思い出した東京の話と、思い出せなかった東京の話です。あでぃおす。
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