畳に水をこぼしたけどそんなことはどうでもよい開たばかりの炭酸が全然シュワシュワとしない。気の抜けただなんて言わないけれど、なんてシュワシュワしない。
今日の出来事が懐かしい。
懐かしいなんて思える出来事じゃない。
ふうねるくんはこんな事を書かれたい訳じゃない。
わたしはそんな事を書いて何かが浄化されたと思いたい訳じゃない。
過ぎ去ったとは言えない。くるしい。
苦しい事があった時、わたしたちはどうしたらよいのだろうかと懐かしく思う今日の出来事は、やがてどこかに過ぎ去ってしまい、だらく、らくだ、こぶ、みず、まつげ。
蕎麦を食べてお腹がふくれる。お腹からぱかり。ぱかり。きっと、分岐の点で何かする事は出来たはずですあってもわたしはしなかった。わたしは何もしなかった。
何もせずに、ふうねるくんを見た。ふうねるくんのお母さんを見た。私を見た。
道路が熱い。熱い熱い。熱すぎる。
ふうねるくんを思う。ふうねるくんを想う。
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