ここだけの話、猫のいる怪しいマッサージ屋さんに行った。
私は入口で貨幣で石の塊みたいな物を購入し、その石の塊をさっき払った額面の貨幣に交換して中へ通された。
二度手間でないかと思ったが、そもそも貨幣が減ってはいないのが不思議な気持ちがしていた。
一枚岩の大きくて冷たいベッドにはらばいになって眠り、腰が痛えのでとペロリとシャツをまくった。
お店の人は私から3メートルくらい離れた所に中立していて「それでは施術を開始致します」と割と大きな声で言った。
少しビブラートがかかっているなと私は思った。
お店の人は、右手を上げて割と非常ベルみたいな形のスイッチを押したら部屋が真暗になった。
私は薄目を開けて、これからどんな事をされてしまうのか確認したかったけれど暗闇の中でヒンヤリと石の匂いを嗅いでいるだけだった。
すると視界の届かない足の方から小さな灯りが飛んできた。
灯りは私の目の前をくぐる。
灯りが1つ、灯りは2つ、灯りが3つ。
ゆっくりと動くその灯りは、驚くことに蛍だった。
なんと蛍だったのだ!
びっくり。
そして、その蛍は、
「コシガイテエデスネ」
と喋った。
蛍って喋るんだぁ、と私は思った。そして、
「はい、腰ですね」
と私は答えた。
すると蛍は、
「ナマイキナクチキクナ!」
と私に唾を吐いた。
もう一匹の蛍は、
「カニスキナクチキクナ!」
と私に唾を吐いた。
もう一匹の蛍は、
「クチキクナ!クチキクナ!クチキクナッテナアニ?」
と言って、唾を吐こうとして失敗した。
私は謝って、静かにしていたら蛍たちがフラフラと飛びながら腰に着地した。
蛍の光は温かくなかった。これがルシフェラーゼのなす技か!と思った瞬間、一枚岩のベットが隠し扉くるりんぱ宜しくでひっくり返って私はすとーーーんと落っこちた。
5から10メートルは落っこちた。
8メートル目くらいのところできつねうどんを急に渡されて、9メートルくらいのところでフォークを急に渡されて、10メートルくらいのところで平らげた。
フォークで食べるうどんも悪いもんじゃない、私は思ったよりゆっくりと、ゆっくりと落下していたのだなあ
おわり
おわりに問題
今日の日記には1つだけ嘘があるよ!
どれだろう?少し考えてみよう。
答えは下にあるよ↓
【正解】
この店に、猫はいないよ