2022年02月25日

ポットにシロツメクサ


閻魔様が「君は言ってはならぬことを言ってしまったな」と言いました。
私は「う。『100円もしないパンだけど、めっちゃうまい』と言ったやつですか?」
閻魔「それではないな」
私「うう。どれだろう?」
閻「探る必要もない。お前はもう死んだのだ。そして、舌を抜かねばならないぞ、覚悟だ!」

閻魔様が私の舌を抜こうと引っ張ると、ジジジ、ジジジ、ん?、ジジジ、長いな、「やへてー」、ジジジ

閻魔様「どうなってんのこれ?」
私「や、や、や、やへてくへ〜」と足をジタバタしたのが閻魔様の金玉に当たると、「いてっ!」と閻魔様が手を離して、私はゼンマイ式の舌がひゅるひゅるも戻って「うわー」と後ろに進んでってしまう。閻魔様は「ま、ま、まてえ」と手を伸ばすし、私も助けてほしくて手を伸ばすけどその手が届くこともなくとっても隔絶してしまい、離れていき気づけばまたこの世に落ちているでねえか。

閻魔様、また一人ぼっちになって淋しいだろうな。また会えるといいな



posted by 浜岡七十八郎 at 02:06| クアラルンプール ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年02月20日

HUBに蛇男来たる


録画してるテレビ見てる時にトイレ行きたくなってさ、一時停止して行けばいいのにコマーシャルまで待っちゃう時ない? ケン君はThe Fish&Chipsを食べていた。

ケン君は僕より2つ年上だけど、メデューサとしては亜種で、頭から大蛇が一本のタイプだから、数え切れない小蛇をはべらかしている僕は彼のことを二回り年の離れた弟のように接している。
干支?勿論蛇よね。

ケン君は大蛇一本のタイプだから、外見は硬派で男気のある様に見られがちなんだけど、実のところだいぶセンシティブで人は見た目だけで判断できるもんじゃない。
道に落ちている内臓の飛び出したビデオテープみたいな髪型をした私を見て、みんな違ってみんな蛇。
影になった自分を見て、雑貨屋さんとかに売ってるメッセージカードを挟むやつみたいだなと、ケン君は思ったそう。HEINEKENを飲む。

少し前に体調を崩して倒れたんだ。
目を覚ましたらさ病院のベッドに横たわってたんだけどさ、何でかベッドの下の床一面にボウリングピンが敷きつめられててさ、足の踏み場もないんだよね。何でかな。でもトイレにも行きたくなってさ、頻尿なんだけどさ、嫌だなあ、ベッドから下りてピンが倒れたら、嫌だなあ、何でボウリングピンがこんな所に。って思ってて、でももう膀胱も限界でもう倒れるなら倒れてしまえとボウリングピンに足をおろしたらカタカタカタカタとピンが全部倒れてさ、嫌だなあ、ストライクとっちゃったよ、と思っていたら、プシューとブルーインパルスが飛んできてさ、◢って雲で描いてさ、いやいや、ピンは全部倒れてるじゃん?は? 待てよ、俺もピンってことか!って思ったんだよね。

と、ケン君は嘘をついていた。
赤ら顔で上機嫌。


最後に、「昨日ホットケーキ食べてたら、なんかもうお前に会えないんじゃないかなと思って連絡したんだ」と、言ってケン君は帰っていった。

また会えるといいなケン君。
ん?身体が動かないぞ?まあいいか
posted by 浜岡七十八郎 at 14:00| クアラルンプール ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年02月18日

手掛かりになるのは薄い月明り


誰にも気付かれず
球根を埋めてきた
春になって花が咲いたら
みんなびっくりだ!
posted by 浜岡七十八郎 at 01:57| クアラルンプール ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年02月15日

ぶう。ぶー


黄金糖とても綺麗ね。

すな場でお山を作ってね、その頂きにツンと置いてね、その上から水を四五滴ぽたぼたっと垂らすの。水は山に川を作ってね、しばらくすると小蟻たちが産卵鮭のように川を登り美しさを盗んでいくわ。

私には甥がいるんだけど、その子が辛いものが好きでね。でも身体にはなかなか合わないみたいで、辛いものを食べた翌日にはトイレにこもって何時間も出てこなかったりするんだけど、その日のは余程辛かったのか当日からお腹をやられてね。
だんだんお尻が痛いことに気がついたのね。触ってみたらぶっくりといぼが顔を出してね、痔ね。痛そうでね。
私は私の伯母から聞いたんだけどね。痔って痛くて痛くて、でもある日突然痛みと共に忽然と無くなる不思議があるでしょ。その秘密をこっそり教えてくれたの。実はね、いぼがいなくなった理由はね。舞の海。舞の海秀平の頭頂部にね、飛んでいっているの。今も。昔も。時空を超えて、あの日あの時の舞の海秀平の頭頂に。内緒よ、これは。誰にも言ってはいけないよ。すべてのいぼ痔を、いぼ痔のすべてを舞の海秀平は背負う決意をして、実際、あの時の頭に入っていたのはシリコンなんかではなくて、万人の涙と痛みのしこりを、たった一人、その小さな身体の、小さな頭部に背負って、随分と背のびをしていたのね…。

秀平は頭痛とは角度の違う頭痛を、夜中に涙を流しながら、よつん這いになってヴァイオリンを奏でるの。痛みで大粒の涙が床を濡らしては、響く音色。おしりは丸出しで、その音色に合わせて、黄金色の光が、生まれては消え、生まれては消え、消えない光が、きらりと輝く黄金糖、街の灯の様に少し朧気にくもり光り、それが美しい者の前提で話は進まれていたけれども、そんな音色から生まれた淡い光だった。
その女は手を離しはしなかったし、その人は手を離さなかったと言って、私には黄金糖が美しいものという前提があった。

涙を流した秀平。
どうもありがとう。
秀平。あなたが引き受ける事でもない。秀平。
ヴァイオリンから響く音色がガラスを爪で掻く様なものだとして、あなたは手を離さないか。と私はあなたに問うた。
私はあなたに問うた。
posted by 浜岡七十八郎 at 14:00| クアラルンプール ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年02月13日

浜岡競馬交遊録〜泥沼編〜


佐賀競馬に出張中の松井伸騎手の応援馬券を買い続けていますが近頃はあまり調子のよくないようで、ケッパレー!ケッパルンダー!と念を送っておりますびびびびび

今日は3レースの5番クラウンララファル(フェノーメノ産駒)びびびびび

5レースの8番キタキタフーガ(トランセンド産駒)びびびびび

7レースの8番テイエムオペラッコ(テイエムオペラオー産駒)びびびびび

8レースの11番キクノシエル(トビーズコーナー産駒)びびびびび

に騎乗予定のようです。びびびびび
テイエムオペラッコとキクノシエルはないかなあるかなないかなとびびびびしています。びび。がんばれ!びび井びびー!





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昨年に訪れた名古屋競馬場。好天。
posted by 浜岡七十八郎 at 14:00| クアラルンプール ☀| Comment(0) | 浜岡競馬探訪シリーズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年02月12日

逆聖徳太子耳栓まではめやがる


カニは思った。

おれたちはからだをぱかっとあけられて、みそをとられて、お前らはそれを、かにみそ、とか言ってるな。

しかし
お前らは、うにさんのからだをぱかっとあけて、みそをとった時には、うにみそ、とは言わないな。
うにと言うな。

お前ら
ヅラをめくるように容易くおれたちをめくるでねえ。野蛮!
posted by 浜岡七十八郎 at 02:00| クアラルンプール ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年02月08日

浜岡君記録一週間内定取消


こらねこ!そんなとこでねるんじゃない!ばか!
こらたぬき!なんでそんなところでねてるんだ!ばか!
こら小リス!ねちゃだめだ!とおちゃんかあちゃんとはぐれるぞ!


もっとあっちのふかふかのところでねるんだ
もっとあっちのきのみきをまくらにするんだよ
こんなうるさいところでねてはいけないよ

posted by 浜岡七十八郎 at 13:56| クアラルンプール ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年02月06日

ひでえや、とくに、さいごのふたり


おいらケープハイラックス。実はぞうの仲間なんだぜ!

うそつき!
うそつき!
ウソつき!
うそつき!
うそつき!
ウソつき!
そんなわけあるかい!
ウソつき!
うそつくなチビスケ!
だんごっぱな!


ひでえや、ほんとなのなぁ
posted by 浜岡七十八郎 at 14:00| クアラルンプール ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年02月03日

おやすみいい子よあなたは寝なさい


〜幾分昔の話になるのだけど〜

少し老いた散歩犬が、木の棒を咥えながらこちらを見て歩みを止めた。

イイノミっケタ
とか、
ミセルダケ、アゲナ
みたいな顔をしていた。

私と年老いた散歩犬の間には1メートルくらいの小川が流れていた。水深15センチ。

私は思った。いいなぁ。と。次の瞬間身体が勝手に動いた。驚くことに私は川を飛び越えて、老犬から木の棒を奪っていた。木の棒を咥えて走る私。
老犬はこちらを潤んだ瞳で見つめるだけ。吠えたり鳴いたりすることはなかった。一羽のカラスが鳴いた声が耳に残っている。

あれから随分と月日が流れた。言わずもがな私の口には、まだその時の棒が挟まっている。
始めに噛んだ瞬間にじゅわっとしたあの感じは接着性の樹脂だったんだなと今では理解している。
理解しているし、後悔はしていない。こんなに、いい木の棒を噛み締めることが出来ているのだから。前開き以外の衣類なんて要りはしない。時にハクセキレイが止まる時だってある。こんにちは

好棒を手に入れた私も、だんだん人目が気になりだし孤立していった。
当時学生だった私は夏場でもマフラーを巻き口元を隠しては大汗をかいていた。昼食は人目につかない階段などを探し、ストローで啜れるものを摂取していた。啜るって字、又おおいな。多すぎだ。

そんなある日、視線を感じた。
その人は私の口元に木の棒が挟まっていることを気づきながら、その事に触れることはなかった。
春の鳥が鳴き、秋の鳥が首を竦めた。
タータンチェックのマフラーがぐにゃりと歪んでダリの絵みたいに見えた。
その時の僕は図書館で夏目漱石の坑夫を読んでは眠り読んでは眠りしていた。2時間かけて3行を読んでいた。
ちょうど眠りに落ちた時に口元に激痛が走った。
奪われたのだ。木の棒を。私の歯と共に。
その人は私を見てくれていた。私はその人に見られていた。その人に見られて私は存在した。私はその人を見た。
その人は私を見て、隙を伺い、奪った。
私の棒を奪った。私の歯を奪った。
私には歯がなかった。はふはふはふ

少し前に、《言わずもがな私の口には、まだその時の棒が挟まっている。》と私は書いた。
まだ挟まっている。しかし、私の棒は私の歯を連れて奪われた。
しかし、今でもその時の棒を私は感じる。ありありと感じる。こんなに現実的な幻覚があるのだろうか。

〜時は戻り〜

私は今でも咀嚼できる事なく抗夫を読んでは眠り理解できる事なく抗夫を読んでは眠り、現在172ページ!終わりは268ページ!残すとこ100ページを切りながら、なんて歯のないこと。
一体何年かけて読んでいるんだ? 
そして何なんだこの文章は! 頑張れ浜岡七十八郎!


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posted by 浜岡七十八郎 at 14:00| クアラルンプール ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年02月01日

ドローンドロシー

2月になりました。

「2月になったぞ、浜岡」
「へい」
「もう1月は終わりだ」
「へ」
「2月のことは聞いているな?」
「へい」
「2月のことは大丈夫そうか」
「……へ」
「不安そうだな」
「…へ」
「浜岡。君はきっと失敗する」
「へ?」
「君の2月は失敗の2月に違いがないと思われている」
「……へ」
「くやしいか?」
「…へ!」
「それはそうだ。くやしいに違いない」
「へ!」
「見返してやれるか?浜岡」
「……………」
「難しそうか?」
「……へぇ…」
「まあ一度やってみなさい。駄目なときはその時に考えればいい」
「…へえ」
「健闘を祈るよ、浜岡よ」
「へ!へ!へえ!」

鶏鳴いてらあ。頑張れ浜岡七十八郎!!
posted by 浜岡七十八郎 at 14:04| クアラルンプール ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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