青忍者ストラップは私の持ち物でした。
それが、いつ、どこで、私の物になったのかという記憶なんて、とうの昔に無くなる程に、気が付けば青忍者ストラップは、私の手元にあり、いつもどこかのポケットの中や、鞄の中のどこかに忍んでいたのです。
インドゾウどうぞ!
ある日私は友人か知人か知らない人たちに囲まれて、各々の持っている忍者ストラップシリーズを見せあっていました。忍者ストラップがごにょごにょ。気が付くと私の、私の自慢の、青忍者ストラップの行方が分からないものになっているではありませんか! 何という事だ!
−勿論私だって友人か知人か知らない人を疑いたくはありません。しかし実際に、私の宝物青忍者ストラップは忽然と姿を消してしまったのです!輪を作った友人か知人か知らない人の乱れ流れる手の下で。どうして、友人か知人か知らない人を疑わないことができるでしょうか(いや、できない)−
インドゾウどうぞ!但し、鼻紙の負担は、実費とする!
「あれ?俺の青忍者ストラップ知らない?」
「え?目の前にあるじゃん」
私の真ん前には、青忍者ストラップの姿が。
しかし、全然に顔が違います。今私の真ん前にいる青忍者ストラップは咥えてもいないパイプを落とさないように口をへの字にふん曲げて、変な髭を生やして目は少し細く、どことなく不潔でダークサイドな印象を与えます。いやいや、違う。違うにも程がある。程があるほど違うの四乗以上違います。五乗以下ではありますが。私の青忍者ストラップは、とても正しい目をしていた。そして黒い髪が特徴的で、ヒーイズ主人公という顔つきをしていたはずです。
インドゾウどうぞ!糞から花が咲いたら、百万円!
「いや、これ違う。誰か知らない?」
「(にやにやしながら)これでしょ(といってストラップを投げる)」
「ん?」
ドルフィンです。青忍者ストラップシリーズのキャラクターの中でなぜかいるドルフィン。ドルフィン忍者ではなく、忍者ドルフィンでもなく、ただのドルフィンです。ただの三日月型に身体をしならせただけのドルフィン。
インドゾウどうぞ!夜分のレコードは小さめで!
目の前にたくさんの忍者ストラップがあります。その多くは青忍者と赤忍者。その顔は一つ一つ違って、私は必死に一つ一つを手にとるのですが、私の友達青忍者ストラップは見つかりません。にやにやが止まらない友人か知人か知らない人。どこかに隠しもっているに違いない!くやしい!大勢で一人をいじめちゃいけない!人の大切なものを隠してはいけない!にやにやしてはいけない!それは言いすぎだ! そこで名案を思いつきました。
インドゾウどうぞ!!インドゾウの銅像もぞうど!
ここで、目を覚ましたら、よいのだ!と。そうしたら、浅ましい不正を行っている友人(鬼)か知人(鬼)か知らない人(鬼)の共謀は無のものになるのだと。素晴らしいアイデアーだ!目を覚ましたら、座を囲む友人(悪魔)か知人(悪魔)か知らない人(悪魔)は姿を消して、彼らの所有する赤忍者ストラップ(ゴミクズ)や、ドルフィンストラップ(ゴミクズ)や手裏剣ストラップ(ゴミクズ)も姿を消して、私の家族青忍者ストラップ(8カラット)だけが手元(すべすべ)に残るはずーーと目を覚ましたら何もありませんでした。そりゃそやね
posted by 浜岡七十八郎 at 09:30| クアラルンプール ☁|
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